【ロボット131

オイラはゴルどん、犬型ロボットだぜ。

オイラは今、ニャーニャー泣いている猫型人工生命体の前にいるぜ。こいつの名前を決めなきゃいけないんだぜ。無作為に文字を表示する機械で名前を決めることにするぜ。ピッ。〝あぃをゅぇぴじ〟と表示されたぜ。これしかないだろうと思ったぜ。こいつは「吾輩の名はあぃをゅぇぴじである」と宣言したぜ。どうやら気に入ってくれたようだぜ。よかったな。

今度はあぃをゅぇぴじの住居について話すぜ。実はこれから決めるんだぜ。猫型人工生命体というのは謎めいていてとてもミステリアスだぜ。でもまあオイラたちと住処が少し違うだけなんだけどな。一緒に住む家を作るのにも苦労しそうだぜ。

あぃをゅぇぴじの家にはどんな家を作ればいい? ピッ。〝白壁の小さなログハウス〟と表示されたぜ。これからあぃをゅぇぴじと白壁の小さなログハウス作りだぜ!

最初に決まったのは色だぜ。ピッ。〝ゴールドが良さそうだ〟と表示されたぜ。ゴールドを選ぶとはさすがお金が好きなあぃをゅぇぴじだぜ。

でも他の色に変えてもいいか尋ねるぜ。ピッってな。結果は〝白一択だよ!〟だぜ。なんでだろうな? あぃをゅぇぴじがオイラのスカーフを引っ張るんだぜ。オイラたちは小さなログハウスを建てることにしたぜ。あぃをゅぇぴじと協力し、なんとか作り終えたんだぜ。内装はとってもシンプルだぜ。コンパクトなログハウスといった印象だぜ。キッチンもついていて水はちゃんと出るぜ。家具は小さな丸テーブルと椅子だけだぜ。このログハウスにはなんと中庭までついているんだぜ。あぃをゅぇぴじははしゃぎまわっていたぜ。中庭でお茶を飲めばとても気持ちいだろうなって思ったんだぜ。でもさすがに人工生命体が太陽の光を浴びることはできないから、ここで生活するのはあぃをゅぇぴじではないかもな。

おわりだぜ。



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