【ロボット195

オイラはゴルどん、犬型ロボットだぜ。

オイラは今、ニャーニャー泣いている猫型人工生命体の前にいるぜ。こいつの名前を決めなきゃいけないんだぜ。無作為に文字を表示する機械で名前を決めることにするぜ。ピッ。〝あぃをゅぇぴじ〟と表示されたぜ。これしかないだろうと思ったぜ。こいつは「吾輩の名はあぃをゅぇぴじである」と宣言したぜ。どうやら気に入ってくれたようだぜ。これからよろしくだぜ。

ある日、あぃをゅぇぴじが悲しんでいるのを見掛けたんだぜ。いったいどうしたんだぜ? 尋ねてみると、どうやら故障してしまったみたいなんだぜ。オイラは優しく頭を撫で撫でしてやったぜ。

翌日、オイラとあぃをゅぇぴじは自動掃除機の前に立って電源を入れたんだぜ。すると突然、制御パネルが点滅すると同時に奇妙な音がしたんだぜ。一体何が起こったというんだぜ⁉ 驚いていると、自動掃除機が動き出したぜ。よし、この部屋を綺麗にしようぜ。

床の隅の方で何かがモゾモゾと動く音がしたぜ。様子を窺っていると、小さなネズミが動くのが見えたんだぜ! 早速捕えることにしたぜ。捕まえたぜ! そしてオイラはあぃをゅぇぴじと一緒に、それを自動掃除機に放り投げたぜ。掃除機が作動を始めると同時に吸い込まれていったぜ……。さすが最新の掃除機だぜ!

さて次にやることは……おでんを食べることに決まったぜ。

その日はいつも以上におでんが美味しかったぜ! そしてオイラはあぃをゅぇぴじと一緒に色々な場所へと行くことになったんだぜ。

ある日、オイラとあぃをゅぇぴじはゲームセンターに行ったんだぜ。最新の機械がたくさん置いてあって新鮮だったぜ! あぃをゅぇぴじはゲームのやり方を知っていたみたいで、次々に楽しんでいったんだぜ。でも時々ルールがわからなかったみたいだけどな……。楽しかったけれどもう少し簡単なゲームがあればなぁ……と思ったぜ。

ある日、オイラとあぃをゅぇぴじはケーキ屋に行ったんだぜ。期間限定のフルーツがたくさん入った特別なケーキにすごく興奮したぜ! あぃをゅぇぴじは幸せそうな笑顔で食べていたんだぜ! でも時々目が笑っていないことも……気のせいだろうか……

またある時、オイラとあぃをゅぇぴじは図書館に行ったんだぜ。そこでたくさんの本を読んで学んだんだぜ! すごい冒険をすることもできなかったけれど楽しかったぜ。

またまたある時、オイラとあぃをゅぇぴじは友達のニャーニャーと待ち合わせしてカフェで駄弁ったんだぜ。美味しいスイーツやコーヒーを飲みながら和やかな時間を過ごしたぜ。帰り際にお礼にニャンペチを奢ってもらったりもしたな……。ニャンペチという言葉の意味はよく知らないけれど美味しかったらしいぜ。今度はラーメンを食べたいだってさ……

太りすぎに注意、だぜ……

その日もとっても楽しく過ごせたんだぜ。だけどオイラは思ったんだ。何だかあっという間だなってな! もっとこの時間を大切にして生きて行きたいぜ。

あぃをゅぇぴじと暮らす毎日は本当に最高だな! あぃをゅぇぴじとの生活は冒険することは少なかったけれど、とても大切なものを身に着けることができたような気がします。そしてあぃをゅぇぴじに感謝しています!

(おしまい)



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