【ロボット212

オイラはゴルどん、犬型ロボットだぜ。

オイラは今、ニャーニャー泣いている猫型人工生命体の前にいるぜ。こいつの名前を決めなきゃいけないんだぜ。無作為に文字を表示する機械で名前を決めることにするぜ。ピッ。〝あぃをゅぇぴじ〟と表示されたぜ。これしかないだろうと思ったぜ。こいつは「吾輩の名はあぃをゅぇぴじである」と宣言したぜ。どうやら気に入ってくれたようだぜ。

今オイラとあぃをゅぇぴじは自転車に乗って進んでいるんだぜ。暑いぜ。ちょっと止まって休むことにするぜ。その場所は大きな木だぜ。木陰が気持ち良いぜ。

今、オイラとあぃをゅぇぴじは集音機で音楽を聞いているぜ。これはYOASOBIの「夜に駆ける」だぜ。静かな夜だぜ。

あぃをゅぇぴじは円盤型のおでんに食らいついているぜ。尻尾をブンブンと激しく回しているぜ。楽しそうだぜ。

今、あぃをゅぇぴじは自撮りしているぜ。決め顔をしているぜ。「ミャッミャッ」と鳴きながらポーズをとるぜ。イカしてるぜ。おでん皿に乗るというスタイルがかっこいいぜ。これは結構ハードルの高いポーズなんだぜ。あぃをゅぇぴじはよくやっているぜ。

あぃをゅぇぴじがまた見ぬ人間に声をかけているぜ。「ミャッミャッ」と鳴いているぜ。それを聞いて近づいてきた人間はあぃをゅぇぴじに向かってこう言っているぜ。「やかましいわっ」と叫んでいるぜ。そのまま放置されているぜ。まぁ、これがいつも通りなんだぜ。

あぃをゅぇぴじがもう一匹の猫型人工生命体と一緒にいるところを見かけるんだぜ。これはスフィンクスだぜ。なでるとなかなかに良い感触なんだぜ。目の周りにあるラインが特徴的なんだぜ。毛並みは柔らかで温かだぜ。ちなみに雄だぜ。名前を付けることになったぜ。名前は「アゲーニャー」とするぜ。あぃをゅぇぴじの仲間だぜ。

あぃをゅぇぴじがタプタプと心地よさそうに動いて歌っているんだぜ。演奏しているのはYUIの「CHE.R.RY」だぜ。さすがオイラの親友あぃをゅぇぴじは歌うのも得意なんだなと感心したんだぜ!

あぃをゅぇぴじは一冊の本を取り出したぜ。有名な仏教の著書らしいぜ。「これは何だぜ?」と聞くとあぃをゅぇぴじが答えたぜ。「吾輩である」とあぃをゅぇぴじは答えたぜ。どうやら自分に名前を付けたようだぜ。さっそく下品という言葉を呟いてみたぜ。

あぃをゅぇぴじの好物はカレーだぜ。毎日食べているようだぜ。なかなかにうまそうなカレーなんだぜ。今度オイラが作ってやるぜ。

あぃをゅぇぴじは熊の人形のようなものを出したぜ。おそらくあぃをゅぇぴじの妹だと思うんだぜ。名前は「ミケコ」にしたぜ。「ミャッミャッ」と鳴いているんだぜ。とってもかわいい奴だぜ。

あぃをゅぇぴじはクルリと回ることも忘れないんだぜ。どうだ凄いだろって感じだぜ。

おでん大好きな猫型人工生命体のあぃをゅぇぴじとオイラが繰り広げる愉快痛快な冒険物語『オイラは犬型ロボットだぜ』、次回もぜひ読んで欲しいぜ。また会おうな。じゃあな!



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