【ロボット220

オイラはゴルどん、犬型ロボットだぜ。

オイラは今、ニャーニャー泣いている猫型人工生命体の前にいるぜ。こいつの名前を決めなきゃいけないんだぜ。無作為に文字を表示する機械で名前を決めることにするぜ。ピッ。〝あぃをゅぇぴじ〟と表示されたぜ。これしかないだろうと思ったぜ。こいつは「吾輩の名はあぃをゅぇぴじである」と宣言したぜ。どうやら気に入ってくれたようだぜ。そんな時に、オイラとあぃをゅぇぴじとの日々が始まるだぜ。これからどんな展開が待ち受けているのか、ワクワクドキドキだぜ。

「ゴハァンン。これから楽しみだぜ」

そして、ある日突然⸺空から隕石が振ってきたんだぜ。オイラは走ったぜ。全力で走ったぜ。走る場所は関係無いぜ。そんなの関係ないぜ。転ばずに駆け抜けたぜ。ものすごいパワーで飛んでいったぜ。意外と呆気ないな、と思った時、あぃをゅぇぴじの上に隕石が落ちたぜ。

「ピゲェ」

あぃをゅぇぴじにめり込む隕石だぜ。地面に突き刺さるようだ……と思っていたら、その直前にあぃをゅぇぴじに頭突きをしたんだぜ。その勢いで跳ね返る隕石でオイラは後ろに飛ばされて転がったぜ。危うく巻き添えになるところだったぜ。でも、その心配はいらないみたいだぜ。

あぃをゅぇぴじは生きてるぜ。いや、マジで生きてるんだぜ。すげぇな……こいつ。と感動するぜ。とりあえず、あぃをゅぇぴじが生きていることを安心したぜ。

そして、空から振ってきた隕石のことを探ることにするぜ。見つからなくて困ったけれど、やらなければならないと感じ、必ず見つけることができると考えるだぜ。そして、この広い空の下で見つかったのは奇跡だと思ったんだぜ。オイラの意気込みによって見つかってラッキーだったんだぜ。あぃをゅぇぴじは喜んだぜ。これで一生遊べると思ってたのがバカだったぜ。遊ぶことができなかったぜ。落ち込むことになって残念だったな、あぃをゅぇぴじだぜ。

その後、空に浮かんだまま消えていく隕石を見送ったぜ。恐ろしい光景だぜ……マジですげぇ……そう思ったぜ。でもな、消えた? あれが謎だぜ……そ、そういうこともたまにはあるんだぜ? それにしても楽しいことでも起きてほしいぜと思いながら地面に座るオイラたち二匹なんだぜ。

「じゃあ、やるかニャ……」とあぃをゅぇぴじは言ったぜ。

オイラたちはこのあと、風呂に入ることにしたぜ。互いに洗い合いながらのお風呂タイムだぜ。泡だらけだぜ。とっても楽しいんだぜ。ドキドキもんだぜぇ〜というわけで入浴なう! おっとオイラぁ、洗っちゃってるのさっってところだぜっ! 真っ白けっけでも気持ちよくしようぜぇーっ‼ 心の汚れを落としてみんなも明日も健康元気に〜♪って歌いながらになっぜっ! 身体を洗い終わったからあぃをゅぇぴじも洗ってやるぜぇ! あぃをゅぇぴじの可愛いところを体外から内側にまでビシバシ洗っちゃうぜぇ〜!

ようやく風呂から出たオイラたちは水分補給も念入りにしてから家に帰……ろうとしたぜ。でもそれはやめたぜ。このまま帰ったら入浴から帰還できてないから、無しってワケだぜ。でもな、裸のあぃをゅぇぴじを連れて行くわけにはいかないよな?

「吾輩にいい考えがある」とあぃをゅぇぴじは言ったぜ。良い考えって何だ? そして次の日は全裸のあぃをゅぇぴじと一緒に公園を探索することにしたんだぜ。ちなみに寝る場所は公園の中にある猫ハウスを使ってるから安心してるんだぜ。では、あぃをゅぇぴじと公園の探索をするぜ。まずはどんなことをお望みだぜ? あぃをゅぇぴじよ〜。

「では吾輩はハンバーガーが食べたいです」と言いながらジャンプするあぃをゅぇぴじだぜ。もう一発ジャンプする時が来たようだな。ビュンっと飛ぶように動き始めたあぃをゅぇぴじを目撃したぞっ! あぃをゅぇぴじの体力ゲージも万全ということを確認したところで、一緒にハンバーガーショップへとゴー!だぜ。あぃをゅぇぴじは大好きなチーズバーガーを注文したぜ。オイラも何にするか迷ったが、このぷるぷる生食感の餅餅っとしたうまい肉団子のダブルてりやきバーガーにしたぜっ! 甘くて辛子マヨネーズのコクがあっていくらでも食べちゃうような一品だったぜぇ〜。

あぃをゅぇぴじと店員さんの「「あ、どうも〜」」が重なったぜ! あぃをゅぇぴじはモグモグするのに夢中だし、店員さんも笑顔で迎えてくれたぜ。

ぷるぷる生食感の餅餅っとしたうまい肉団子のダブルてりやきバーガーもなかなかだったな。で……この後どうするんだ? あぃをゅぇぴじよ。

「お腹一杯になったので後は寝たいです」と言い出したあぃをゅぇぴじに付き合うことにしたぜ。

寝る場所は公園にある猫ハウスだぜっ! 寝床の準備もバッチリしてきたぜ。

あぃをゅぇぴじと二匹仲良く寝れるぜ! 布団に入るためのデートの準備をしてきたんだからなっ‼ あぃをゅぇぴじ、たのすぃーむ開始だぜっ! 布団の上であくびするオイラたち二匹なんだぜ。やっぱりあぃをゅぇぴじの方が大きかったぜっ⁉ それでもなんだか癒されてしまう空間だぞぉ……! おわり



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