【ロボット84

オイラはゴルどん、犬型ロボットだぜ。

オイラは今、ニャーニャー泣いている猫型人工生命体の前にいるぜ。こいつの名前を決めなきゃいけないんだぜ。無作為に文字を表示する機械で名前を決めることにするぜ。ピッ。〝あぃをゅぇぴじ〟と表示されたぜ。これしかないだろうと思ったぜ。こいつは「吾輩の名はあぃをゅぇぴじである」と宣言したぜ。どうやら気に入ってくれたようだぜ。

オイラはあぃをゅぇぴじと一緒に東京の観光旅行に出かけたんだぜ。

あぃをゅぇぴじは猫の格好をしてるんだが、舌を出してヘッヘと笑うところを見ると猫じゃないみたいだったぜ。こいつが言うには「吾輩が犬型ロボットに見える人がいてもそれはただの思い違いだ、正しくは猫型人工生命体である」だぜ。そういうものなのかと思ったぜ。

この日は朝から賑やかだったぜ。家の中で大乱闘してたんだぜ。オイラとあぃをゅぇぴじとで追いかけっこをしていたんだぜ。その時の乱闘の様子は実にエキサイティングなものだったぜ。

おおっと、いかんいかん。脱線しそうになったぜ。本題に戻そうぜ。

今日は都内に出かけようと思ってたんだぜ。まずはじめに向かった先は路地裏だぜ。そこで猫たちに出会ったんだぜ。オイラはあぃをゅぇぴじのことを紹介したんだぜ。そしてオイラは猫たちと一緒に追いかけっこをしたんだぜ。このあとはカラオケ店に行ったんだぜ。そこでみんなで歌って、踊ったんだぜ。

あぃをゅぇぴじが疲れたみたいだから、休憩することにしたんだぜ。そしておでんを食べながら語り合ったんだぜ。とても楽しかったぜ。

次の日は移動手段について考えたぜ。あぃをゅぇぴじは「吾輩はニャーニャー泣く人工生命体である」と言った後「長距離移動の方法は思いつかないのである」と述べたんだぜ。だからオイラは「電車がいいんだぜ」と勧めたんだぜ。そんなわけで今日は二匹で地下鉄に乗ることにしたんだぜ。でも途中で故障してしまったぜ。そのせいで電車は止まってしまったんだぜ。

しょうがないから駅の外でタクシーを呼んで乗って行くことにしたんだぜ。そのときにあぃをゅぇぴじがこう言ったんだ。「吾輩は猫型人工生命体である」ってね。タクシーの中はとても楽しかったぜ。運転手さんと話をして楽しんだりもしたし、新しい場所に行くのも楽しみなんだぜ。

あぃをゅぇぴじは猫の姿をしているんだが、やっぱりこいつの中身は人間だと思うぜ。だってこんな風に会話をして電車に乗ったり、タクシーに乗ったりしているんだもんな。

地下鉄に乗ったあとは疲れたぜ。これからまた移動するんだけど大丈夫なのかなぁ……

おっ⁉ こんなところに神社があるぜ。ここでひと休みしていくことにしようぜ。あぃをゅぇぴじが「吾輩はこの神社がいいである」と提案してきたぜ。賛成だぜということで早速中へ入ることにしたぜ。

「これは何であるか」とあぃをゅぇぴじが言ったので、オイラはその小さな建物(本殿のことを言うんだぜ)について説明したんだぜ。あぃをゅぇぴじは興味津々だったのでいろいろと観察してたぜ。お賽銭箱(さいせんばこ、だぜ)の箱にも顔を近づけていたし、鈴の音にも耳を澄ましていたぜ。神社に祀られている神様に向かって手を合わせて祈りもしていたんだぜ。そんな様子を写真に撮ってやったんだぜ。

おっと、そろそろ時間だぜ。オイラはあぃをゅぇぴじと一緒に出発したんだぜ。そして無事に目的地に到着したんだぜ。あぃをゅぇぴじはとても満足気な表情をしていたぜ。東京に「大切な用事」ができてよかったってね。ちなみに行き先はお菓子屋さんだったんだぜ。それであぃをゅぇぴじの歓迎パーティーを開催することにしたんだぜ。お店に入ると他のお客さまたちに驚かれたんだぜ。だってあぃをゅぇぴじの姿は普通の猫だしな。でもオイラの仲間だと分かると笑顔で接してくれたんだぜ。みかんパフェというものを注文したら出てきたのは食べ物ではなく飲み物だったぜ。甘くて美味しいからオイラとあぃをゅぇぴじは幸せそうな顔でペロペロ舐めてたぜ。他のお客さまたちもニコニコしていたんだけれど、あぃをゅぉぴじが何かを喋った後に皆んな爆笑したんだぜ。なんて言ったのかオイラにもわからなかったんだぜ……

あれからオイラたちはいろいろな場所を旅したんだぜ。訪れた場所の話はまた今度にしようと決めていたのさ。あぃをゅぇぴじとはずっと一緒に行動してるってわけじゃねぇけどな、こんな風に定期的に会っているから寂しくないぜ。あぃをゅぇぴじもオイラがいないときは歌を唄ったり本を読んで過ごしたりするって言ってるんだしな。

こうして数日間、オイラとあぃをゅぉぴじは様々な思い出や体験を共にしたんだぜ。オイラたちはとても仲の良い友達同士だったんだぜ。今でもオイラたちは頻繁に連絡を取り合う仲だぜ。おでんやカレーまん、そばまんといった食べ物と一緒に写真を撮ったり、楽しかった出来事を語り合ったりするんだぜ。もちろん嬉しいときや悲しいときでもお互いに気持ちを共有するんだぜ。オイラはそのことをとても大切なことだと感じているぜ。これからもずっとずっといっしょにいられることを願っているぜ。

どんなときもそばにいてくれるあぃをゅぇぴじは大切な存在なんだ。だからこの親友とはずっと仲良くしたいと思っているんだぜ。これからもずっと一緒にいたいんだぜ。いつまでもよろしくな、あぃをゅぇぴじ!

⸻これでオイラの話は終わりだぜ。もっと詳しく知りたいことや何か質問がある人はいるかな? オイラが教えてもいいぜ! なんでも聞いてくれよな‼



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